Vol.4 海外のサッカーチームと契約をする話

智哉のロッカールーム

 

第四話 音楽の都オーストリアでの生活と、海外のサッカーチームと契約をする話

オーストリアでサッカー活動を広げる理由は何ですか?と聞かれたらなんて答えるのかな。単純に好きですと言ってしまったらそれまでなのですが…。
ウィーンは文化的に豊かな都市で、音楽、芸術、建築(バロック建築)が深く根付いています。
ウィーンの街並みは美しく、住みやすさランキングでは1位に輝くなど、医療、教育、インフラの水準が高い都市です。
治安も良く、モーツァルトにちなんだ名所やハプスブルク王朝時代の壮麗な建物が残り、公共交通が発達しているため移動も簡単です。
個人的な意見としては白を基調とした建物が多く、街の中心部は明るく見えます。

観光ももちろん楽しみますが、観光地を横目にランニングコースとして利用しています。笑
それはある意味贅沢な経験です。

美女と野獣のモデルとなっている国立図書館の前を、贅沢に元旦ランニング!撮影者は通りかかった現地のおじさん(インスタグラムストーリーより)

 

しかし、ウィーンは不親切な都市ランキングでも首位になっています。
美しい街並みを持ちつつ、不親切と見なされるのは、ウィーンの人々の国民性を象徴していると感じています。
僕の所属するFCシュタットラオのチームメイトは僕を歓迎してくれて、ロッカールームでは「トモー!」と呼んでくれます。それはゴールを決めた時もアシストをした時も必ず「よくやった!」と一緒に喜んでくれる瞬間は、海外でサッカー選手として活動する上で何よりも格別です!

(11月4日の試合勝利後のロッカールーム)

 

ウィーンに来た当初、僕にはチームがなかったので、まずはサッカーチームを探すことになりました。
海外進出の方法は様々で、ドイツには紹介や自力で挑戦した日本人が約250人います。
僕のような同じ境遇に立つ選手らが直面する問題は、ビザ、資金、チームとの契約、高額な代理人手数料などです。
5年前の右も左もわからない状態でドイツに来た時、どうしたらチームと契約していくのかすらまともな知識も無く、当時の代理人の方にはたくさん迷惑をかけてしまいました。
同じ境遇に立とうとしている、または立っている選手は練習に参加するまでの手段として、直接契約を結ぶか、プレイビデオ(PV)や履歴書(CV)を作成する方法があります。なるべく質の高い動画作成が重要です。

僕のオーストリアでのプレイ動画はこちらから「北沢智哉オーストリアでのプレイ動画

代理人はキャリアのステップアップとしてチームの仲介役を担ってくれるため必要ですが、現在では自己アピールも一つの手段となっています。
主にYouTubeを活用することで、チームに自分をアピールする新たな方法が生まれています。
プレイ動画はその一例で、選手を売り込むためには代理人さえもこれらの素材を必要としています。
僕は現在、ブロックチェーンのアプリ、BCFを使い、自分の情報や試合のプレイを記録し、チームに示すことで契約を交わす方法を試しています。
スポーツとAIの組み合わせは、僕のような挑戦者にとって非常に重要です。
僕の直近の目標はオーストリア1部リーグでプレーすることです。
今は、どんなに遠い目標であっても、努力を続ける選手にとって、このアプリは夢を支える強力なツールとなります。

これらの挑戦を通じて、僕はサッカー選手としてのスキルだけでなく、自己アピールのスキルや新しいテクノロジーの活用方法も学んできました。
特に、ブロックチェーン技術を活用したBCFアプリは、自身のパフォーマンスを記録し、それをチームやスカウトに示す有効なツールとなっています。これは、自己アピールの新たな形と言えるのではないでしょうか。

 

また、ウィーンでの生活は、文化的に豊かな環境の中で自己成長を促し、視野を広げる機会を与えてくれます。ウィーンの街並みや人々との交流を通じて、自分自身をより深く理解し、人々との関わり方を学ぶことができます。この経験は僕のキャリアにおいて貴重なものであり、これからもこれらの経験を活かしてサッカー選手としてさらなる成長を目指していきます。
そして、これらの経験と知識を活かして、他の選手が同じような挑戦をする際の参考になることを願っています。

ここまでの情報はプロサッカー選手には必要のないことかもしれません。しかし、高校卒業後、プロサッカー選手を目指す道を自らの判断と周りの協力もあり、挑戦の場を海外にした僕が話すことにより、「智哉のロッカールーム」はキャリアを形成していく中で手助けになればと思っています。

 

智哉のロッカールーム第四話、最後まで見ていただきありがとうございました。次回もお楽しみに。

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