Vol.12|ドイツサッカー留学!部活動がなくなる時代に、“サッカーを続ける道”はどこにある?
学生時代、「部活=すべて」だったあの頃

私は長野県の伊那谷、松川町で育ちました。情報が今よりも少なく、高いレベルでサッカーを続ける道は自分で探す必要がありました。
小学校から中学校までは地元の学校に通い、先輩方の背中を見ながら「中体連で活躍すれば何かが起こる」と信じて仲間とサッカーをしていました。
SNSが発達しても、アカデミーという重要な年齢で、どこのチームが良いか、トレセンで何があるか、行ってみないと分からないことは多いです。
私も、実際に行ってみて分からなかった経験は学生時代も海外に来てからもあります。
部活動廃止と地域移行の現実

数年前に、「部活動廃止」「地域移行」という言葉を耳にしました。
青春のほぼ100%を占めていた部活動がなくなるというニュースに、最初は驚きました。
「その時間がなければ、人は強くなれないのでは」と思ったからです。(昭和的な考えでしょうか?笑)
自ら調べたり、大人の方の話を聞くうちに、最も納得した理由は先生の負担が非常に大きいことでした。
他にも理由はあると思いますが、これが一番シンプルで分かりやすく問題なんじゃないかなと思うわけですね。
しかしながら、私は幸運にも、小学校から高校まで素晴らしい先生方に恵まれてきました。
- 小学校:学級通信「Up to you - すべては君次第-」
- 中学サッカー部顧問:「一流のサッカー選手である前に、一流の人間であれ」
- 高校部活:「継続は力なり」
言葉は時に支えになり、力となります。部活動は単なる競技の場ではなく、人間として成長させてくれる場だと思います。
高校卒業後、ドイツ・オーストリアで見たサッカー環境

18歳で海外、ドイツ・オーストリアへ渡りました。サッカーが文化として根付く国々で、学校にグラウンドがないことにまず驚きました。
でも、街には公園やフットサルコート、ビーチバレーコートなど、運動できる場所が日常的にあります。
私の中学時代は、朝練・授業・放課後の部活やスクールで毎日サッカー一色でしたが、ドイツの中学生は、学校が終われば、部活動のように強制ではなく、入りたいクラブに自ら所属します。もちろん強制ではありません。
ドイツ・オーストリアのクラブ文化「Verein」

Verein(フェアアイン)は、簡単に言えば地域クラブ・団体のことです。私が以前所属していたオーストリアのFC Stadlau(シュタットラオ)を例に紹介します。
- ユースチーム構成:8〜11歳は約30人、12〜18歳は約20人
- チーム内部門:スポーツ部門、財務部門、マネジメント部門
- 施設:ウィーンのリーグ内で2番目に大きい運動場
- 収支:60万€(スポンサー料、年会費、施設維持費など)
- 地域との関係:企業がスポンサー、学校とは基本提携なし
- コーチ陣:普段は別の仕事を持ちながら指導(教員が多い)
こうした地域密着型クラブは、私が見てきたドイツ・オーストリアでは当たり前に存在しています。
日本とヨーロッパの違いとサッカー環境

運動能力については肌感覚ですが、日本人の方が全体的に高いと感じます。その理由は、圧倒的にスポーツ人口が多いからです。私の地域では部活動がほぼ全員が強制参加でした。
一方で、ドイツ・オーストリアでは、Vereinに所属しなければサッカーを含めスポーツの機会はほとんどありません。
ですが、Vereinは地域と連動しており、企業や自治体がクラブを支えています。
子どもたちはキックボードや市バスで練習に通い、共にプレーしています。大人になっても多様な人種や職業、プロ経験者もいる選手たちが働きながらサッカーを続けています。
まとめ:部活動廃止後のサッカーの道
日本の部活動は移行されてしまうみたいですが、サッカーを続ける道はあります。
中学・高校・大学で引退する選手もいますが、スポーツは生涯続けられる文化です。応援される人、応援する人、応援する人を楽しませる人、スポーツには多くの人々が関わります。
これからは、部活動から地域クラブ中心の活動に変化していくでしょう。寂しい気持ちもありますが、多くの子どもたちに成長の機会を提供できるチャンスです。
これからも、現場からの声を、ロッカールームでは届けていきます。

