サッカー留学のエージェント費用と実態。お金を払う前に自分でできること
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「代理人」に頼り切った僕が、ドイツ7年目でたどり着いた結論

初めて海外への挑戦を考えたとき、周りの反応は冷ややかなものでした。進路指導の先生に「ドイツでサッカーがしたい」と伝えたときも、「そんな方法はない」と門前払いです。
結局、自分の道は自分で切り拓くしかない。そう覚悟を決めてから、僕は数え切れないほどの留学会社の説明会に足を運びました。
振り返れば、僕の海外キャリアは、試行錯誤の歴史そのものです。 個人でやっているサポート会社に30万円を支払い、フィンランドの話をされた方との契約で20万円を渡し、オーストリアでは60万円を投じました。そして現在は、月額でコーチング契約を結んでいます。
合計金額を計算して、今、僕自身が一番驚いています。
ただ、こうして多くの失敗と遠回りを重ねてきて、ようやく一つの答えにたどり着きました。それは、「結局、手続きなんてほとんど自分でもできる」という気づきです。
ここからは、僕がこれまでの活動で見てきたサッカー界の仕組みと、なぜお金を払っても空回りしてしまうのか、その理由について、僕が実際に経験した事例を交えてすべて公開します。
自分の無知を代行で埋めていたあの頃

高校卒業後、初めての渡独の際、私は個人運営のサポート会社に30万円を支払いました。現地での住居手配、ビザ申請、銀行口座の開設などをすべて代行してもらう契約です。
当時の私は「言葉も通じない異国の地で、これらを自分でやるなんて不可能だ」と思い込んでいました。何もかもが初めてで、ただただ不安だったのです。だからこそ、その対価として30万円という金額は、私にとって安心を得るための必要経費でした。
実際、スムーズに手続きが進んだのは彼のおかげです。ただ、現地で生活が始まってから気づいたことがあります。手続きのほとんどは、自分で書類を揃えて窓口に行けば済むものばかりでした。
その時、私は「自分でもできたんだ」という事実に直面しました。手続きそのものは代行してもらえても、トラブルが起きた時にどう動くかという現場の力は、自分で経験しなければ身につきません。
結果として、私は代行をお願いすることで、その後のドイツ生活で必要となる「自分で道を切り拓くための学習機会」を、最初から手放してしまっていたのです。
今振り返れば、当時の私は仕組みを知る努力を怠り、誰かに頼ることで不安を消そうとしていたに過ぎません。その無知を代行という形で埋めていた、当時の自分の未熟さを痛感しています。
フィンランドへの挑戦と代理人詐欺

次に経験したのは、当時現役選手として活動されていた方とのやり取りでした。「フィンランドにチームがあるから、そこへ繋いであげる」というお話をいただき、僕はその言葉を信じて20万円のサポート費を準備しました。
結果として、契約後に連絡が取れなくなるという苦い経験をしました。しかし、今思うのは、その方に悪意があったかどうかよりも、当時の自分が「海外に行けば、誰かが何かをしてくれるはずだ」という他力本願な姿勢でいたことが、一番の失敗だったということです。
海外という未知の領域において、相手がどのような立場であっても、自分自身で責任を持って情報を確認し、納得するまで契約内容を精査する。
その基本的な準備を怠ったのは、他ならぬ自分自身でした。
この経験から、「他人の口車に乗るのではなく、まず自分で仕組みを調べる」という今の僕のスタンスが確立されました。
オーストリアでの60万円:手厚いサポートの裏側にある依存

その次に選んだのは、オーストリアでの60万円の契約でした。そこは非常に手厚いサポート体制で、親身になって相談に乗ってくれる方でした。チーム探しにも奔走していただき、人間としても成長させてくれる環境だったので、当時は救われた思いでした。
ただ、ここにもまた、選手を無力にしてしまう仕組みが存在しました。何でもかんでも相手がお膳立てをしてくれる環境に慣れると、自分で考えて行動する力が徐々に削がれてしまうのです。
「これだけ高いお金を払っているのだから、当然全部やってくれるだろう」。そんな甘えが自分の中に生まれていました。
しかし、どれだけサポートが手厚くても、ピッチの上で結果を出すのは自分自身です。自分で考えて動くことを忘れてしまった選手は、どれだけ良い環境を用意されても、なかなか這い上がることができないのです。
現在の契約:コーチング

数々の高額契約を経て、現在の僕は全く異なる契約形態を選んでいます。月額数万円で、月に一度のコーチングをしてもらう年間契約です。
過去のパッケージ契約と何が違うのか。それは、チームの斡旋や手続きといった代行を依頼するのではなく、僕自身のサッカー人生を向上させるための知見やスキルだけを切り売りしてもらう点です。
自分でできることは自分でやる。どうしても自分では辿り着けない専門的な部分だけを、対価を払って補ってもらう。この適度な距離感が、今の僕には最も健全だと感じています。
誰かに任せる前に知ってほしいこと

僕がこうして失敗談をさらけ出すのは、今の僕が経験してきたような遠回りを、これから挑戦する選手や親御さんに味わってほしくないからです。
サッカー界はコネで繋がる部分が多く、実績のない選手がチャンスを掴むのが難しいのは事実です。だからこそ、その厳しさを利用したビジネスも存在します。
僕が皆さんに提供したいのは、特定の誰かを批判するための武器ではありません。そうではなく、怪しい話を見極め、自分自身の足で歩くための判断材料です。
分からないことは恥ずかしいことではありません。でも、分からないからといって、自分のキャリアを誰かの手のひらの上に乗せてしまうのは、あまりにも危険です。
まずはここにある情報を読み、何が自分でできて、何が自分ではできないのかを整理してください。自分の足で一歩を踏み出す覚悟を持った人たちと一緒に、これからもこの場所でリアルを共有していきたいと思っています。
いきなり代理人に頼って高いお金を払う前に、まずは欧州7年目・現役5部リーガーの僕に直接相談できる場所としてメンバーシップを作りました。
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