【対談】ドイツサッカー留学からドイツ3部へ、4部主将も務めた山田真史選手に聞く|言葉・生活・海外挑戦
こんにちは、北沢智哉です。
ブログ「智哉のロッカールーム」の新企画として、現地ドイツで活躍する選手との対談インタビューをお届けします!
この企画を始めたきっかけは、「僕ひとりの経験談だけでなく、実際に海外で戦っているたくさんの選手のリアルな声やストーリーをみんなに共有する機会を作りたい」と思ったからです。
海外挑戦のルートや直面する壁、感じ方は選手によって千差万別です。
色々な選手の生き様や知恵を届けることで、これから世界を目指す人の視野を広げ、一歩踏み出すヒントにしてもらえたら嬉しいです。
これを読んで挑戦するかどうかは、Up to you 全てはキミ次第!!
記念すべき第1回目のゲストは、ドイツ留学(6部)からキャリアをスタートさせ、ドイツ3部まで上り詰め、4部リーグではキャプテンも務めた山田真史(やまだしんじ)選手(@shinji.jpgm)です。
僕自身、過去に一度彼の試合を現地へ観に行ったことがあるのですが、ドイツで高く評価される理由がひと目で分かりました。
圧倒的な走力、ボールを持った時のクオリティーの高さ、そして抜群の戦術理解度。
ピッチ上での存在感はもちろんのこと、ピッチを離れても非常に優しく、人間力に溢れた素晴らしい選手です。(めちゃくちゃ走れる)
高校時代には日本高校選抜にも選出され、大学を経てドイツへ渡ったしんじ君。
普段ロッカールームで話すような距離感でたっぷり語ってもらいました。

1. 渡航前・準備について:渡航資金と「ドイツ語」の絶対的な重要性

智哉: しんじ君が海外挑戦を決めたきっかけと、実際に渡航してみて「これは日本にいるうち準備しておくべきだった」と感じたことを教えてほしいです!
しんじ君: 海外挑戦を決めた一番のきっかけは、高校最後に選ばれた日本高校選抜の経験かな。あの時の経験が、大学4年時の進路希望に大きな影響を与えてくれたと思ってる。
実際ドイツに来て最初に感じたのは、渡航してすぐにお金を稼げるチームに入れるわけではないということ。運が良ければ家や多少の保障はしてもらえるかもしれないけれど、事前に自分でお金を貯めて持ってこないと、サッカーに集中することが難しくなると感じたかな。
あとはドイツ語の勉強。これはもっと重要。「郷に入っては郷に従え」で、その国のことを知るためには、まずは言葉から入ることが大切だと思う。
2. サッカーと現地生活:日本の違い、信頼関係、そして手続きの苦労

智哉: 日本とドイツのサッカーの違いや、現地で信頼関係を築くために意識していることは?
しんじ君: 一番の違いは「シンプル」という考え方の違いかな。フィジカルや技術の違いももちろんあるけれど、根底にあるサッカーの捉え方・シンプルさの基準が違うと感じる。
チームで信頼関係を築くためには、やっぱりコミュニケーションをしっかりと取ること。プレーで証明することはもちろん大事。でも、コミュニケーションが取れるか取れないかで、周りの反応はもっと変わってくる。そのためにも、やっぱりドイツ語の勉強は避けて通れないね。
智哉: 言葉や手続きなど、生活面での苦労はどう乗り越えた?
しんじ君: 実際、しっかりコミュニケーションが取れるようになったのは2年目の中頃くらいからだったかな。ドイツ語ができない間は、戦術の理解をするのにも何回も聞き返したりして大変だった。
でも「サッカーで上に行きたい」という気持ちと「相手を理解したい」という思いが、ドイツ語の上達を後押ししてくれた。
サッカーはチームスポーツだから、相手としっかりコミュニケーションを取れるようになった時はめっちゃ達成感があったし、もっと仲間になれた気がしたよ。
一番大変だったのは、ビザとか書類上の手続き関係(笑)。外国人局からの返事は遅いし、期限に追われるし、それがかなりのストレスだった(笑)。
家探しや一人暮らしに関しては、知り合いやチーム関係者が協力してくれたおかげですぐに見つかったし、大学時代から一人暮らしをしていたから自炊は苦にならなかったかな。
3. 今後の目標と、これから海外に挑む選手へメッセージ

智哉: これからの目標と、これから海外挑戦を目指す選手へメッセージをお願いします!
しんじ君: 今シーズンは契約の関係で今の5部チームに残ることになったけれど、しっかり結果を残して4部チームに移籍するか、今のチームで優勝して4部昇格を狙いたい。最終的には30代中頃まで4部でプレーし続けるのが目標。
みんなに伝えたいのは、「ドイツに来てサッカーができていることに感謝してほしい」ということ。
全部1人では絶対できないことだし、信じて送り出してくれた人、オーガナイズしてくれた人、色々な人が関わってくれている。そのことを絶対に忘れずにサッカーをしてほしい。
そう思っていれば、変な行動やアホみたいなことは絶対にしないはずだから。
僕はもうベテランの年齢になってきたけれど、今後またアマチュアから3部以上のリーグへ行ける選手が出てくることを心から願ってる!

インタビューを終えて(智哉より)
しんじ君、今回は熱いお話を本当にありがとうございました!
実際に彼の試合を友達と観に行った時の衝撃は今でもよく覚えています。
ピッチを縦横無尽に走り抜ける運動量、切り替えの早いドイツで攻守共に質の高いプレーをしていたり、戦術理解の高さも、どれをとっても「だからドイツ3部まで登り詰め、4部でもキャプテンを任されるんだ」と深く納得させられました。
しかし、実績の裏には、渡航初期の厳しい資金面のやりくり、外国人局とのストレスのかかるビザ手続き、そして必死で言葉の壁を越えてきたプロセスがあったのだと、今回話を聞いて改めて実感しました。
特に「周りへの感謝を忘れない」という言葉には、同じドイツで戦うアスリートとして胸が熱くなりました。
僕一人の経験談だけでは伝えきれない海外挑戦の奥深さや、それぞれの選手が持つ経験やドラマをこうして発信していくことで、これから世界を目指す選手たちやすでに世界で戦う選手の背中を少しでも押せたら嬉しいです。
今回協力してくれた山田しんじ選手のInstagram(@shinji.jpgm)もぜひチェックしてみてください!
おれも頑張るぞ!!
